師走のヤクザ困窮事情「炊き出しの世界でのし上がります」
2014年11月12日
「自分はこの世界でのし上がりますよ」
勇ましく、男らしい言葉であるが、この男が現在、身を置いている場所は「ネットカフェ」だ。彼は以前、暴力団に属していた。そして小さいながらも組長にまでなった人間である。今年で40歳。堅気になってやり直すにはギリギリの年齢だろう。
この男性は昨今の不況のあおりを受け、現在はネットカフェ難民にまでなってしまった。その一方で現在は「炊き出し」をする団体のスタッフになっている。スタッフと言っても正式な雇用契約はなく、炊き出しの際に使う食材等を手配し、食事を作り、それを配っている「お手伝い」としての立場だ。だが、彼はこの「炊き出し」の世界で大きな夢を描いている。
「この世界に入ってまだ数ヶ月ですが、『炊き出し』はおいしい世界だと早々に気付いたんです。まず、匿名の寄付金がやたらと集まってくる。銀行口座に振り込まれるものもあれば、現金でそのまま届くケースもある。自分が見ただけでも、わずか2~3か月で数百万円の寄付金収入があった。今はこの『炊き出し』の世界を勉強している身。いずれは自分の団体を立ち上げて牛耳ろうと思っている」
だが、そんな簡単にことが運ぶのだろうか。
「実は『炊き出し』というのはほとんど原価がかかっていない。食材は賞味期限切れのものを、ただ同然でメーカーやスーパーが分けてくれるので実際にかかる経費はほとんどない。寄付金はほとんど使わず、幹部の臨時ボーナスにしているところが少なくないんです」(前出・元組長)
賞味期限切れの食材だけで「炊き出し」などして問題にならないのか。だが、ここにも絶妙なカラクリがあるようだ。
「炊き出しというのは、ほとんどカレーライスなんですよ。とりあえず食材が期限切れでも熱を通して殺菌すれば、あとはカレーの強烈な味でどうにかなる。もちろん肉なんか高価なので入れません。その代わり小麦粉を丸めたものを肉の代用として入れています。炊き出しだけに、それで文句を言われることもないんです」(前出・元組長)
(以下、略)
詳細のソース
http://n-knuckles.com/street/underground/news001787.html